樹脂開発
エポキシ/ポリエポキシは、触媒または硬化剤と混合すると硬化する熱硬化性エポキシポリマーです。硬化と呼ばれる重合の過程は樹脂と硬化剤の種類及び温度によって制御され、数分から数時間かかります。

樹脂の開発は当社が35年にわたって手がけているもので、剛性が極めて高く、低温度で成形が可能、また短時間で硬化する、という独特の必要条件を備えた樹脂を配合する必要があり、Bontはおそらく樹脂の自社開発を行う唯一のサイクリングシューズメーカーです。

Bontの樹脂は60℃で柔らかくなりますが、これは業界でも最も低い温度です。一度樹脂を加熱し、シューズを成型して冷却すれば、半永久的に硬化し、再成型の必要はありません。また何度でも樹脂を再加熱することができます。

樹脂に配合される硬化剤の量を決定するにあたって重要な要素が気温と温度です。このため気温と湿度を計測してから樹脂と硬化剤を混ぜ、樹脂を作る作業をコンピューターで行っているのです。

また、他社のほとんどはプリプレグとよばれる方法を採用しています。これはカーボンファイバーに樹脂をあらかじめ含浸させておくことで、ほとんどの場合、カーボンファイバーのメーカーが一種類ですべてをまかなう形で樹脂を選定するため、靴メーカーはシューズ熱成型の必要条件を満たす樹脂に変えることができません。そのため、他社製品はわずかばかりの熱成型を可能にするために、温度をかなり上げる必要があります。プリプレグはライダーに合わせて熱成型をする必要のないバイクのフレームやクランクセットにはよい方法ですが、サイクリングシューズの製造には適していないのです。